TP-Link Decoシリーズの中で人気の高いハイエンドモデル「Deco BE85」をレビュー。
高速で安定した通信が特徴で、我が家は早くもメッシュWi-Fiの恩恵を受けています。
ハードな作業も難なくこなせ、複数台同時接続でも快適にインターネットを楽しめる本製品について感じたことや、どんな人におすすめなのかを含めご紹介していきます。
Deco BE85

総合評価
メリット
- メッシュWi-Fiの安定した通信
- 通信速度が改善される
- インテリアになるデザイン性
- セットアップが簡単
デメリット
- Wi-Fiルーターよりも高価
- 10ギガ契約でないと機能を活かせない部分もある
メッシュWi-Fi「Deco BE85」をレビュー

次世代インターネットWi-Fi7に対応したDeco BE85は、自宅の隅々までWi-Fiを届け、視覚のない通信環境が実現されます。
ハイエンドモデルのパフォーマンスは、在宅ワークでのリモート会議や動画編集、オンラインゲームなど、安定した通信環境が必要な場面で役立ちます。
家中どこにいても快適にネットを使うことのできる最強Wi-Fiルーターです。
メッシュWi-Fiとは、複数のルーター(ノード)を組み合わせて、家中にスムーズで強力なWi-Fiを届ける仕組みのこと。親機と中継機ではなく、各ノードが連携して1つのネットワークを構成するため、部屋を移動しても接続先が切り替わることなく、常に安定した通信が可能です。

たとえば広い家や、壁の多いマンションなどで「部屋によってWi-Fiが遅い/つながらない」といった悩みを解消してくれます。
今回は2パックということで、リビングと寝室それぞれに設置してみました。オンラインゲーム、仕事どちらも快適な環境で満足です。
Deco BE85の特徴


最大の特徴は、12ストリームで22Gbpsの爆速通信が可能となり、途切れることなく安定している点です。
さらに、新規格である6GHzに対応したことから、電波の干渉をおさえ、信頼性の高いWi-Fi接続が可能となりました。
10Gbpsと2.5Gbpsポートを搭載し、どのWi-Fi環境にも合わせられる互換性にもすぐれています。
また、Amazon AlexaとGoogleアシスタント(音声アシスタント)に対応しており、Deco BE85の一部の機能を音声で操作することができます。
- 12ストリーム 22GbpsトライバンドWi-Fi
- 10Gbps対応:
- Wi-Fi/有線バックホールに対応
- MLO(Multi-Link Operation)
- 320MHzチャンネル
- 6GHzに対応
- TP-Link HomeShield
- 後方互換対応
Deco BE85のスペック
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be/ax/ac/n/a/b/g) |
通信速度 | BE22000(最大22Gbps) 6GHz:11,520Mbps 5GHz:8,640Mbps 2.4GHz:1,376Mbps |
Wi-Fi範囲 | 広範囲カバー(ハイゲインアンテナ×8内蔵)Ethernetバックホール対応AIメッシュ対応 |
Wi-Fi性能 | トライバンド/Very High性能4×4 MU-MIMO、OFDMA、12ストリーム |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
高度な機能 | MLO(マルチリンク通信)、320MHzチャンネル、4K-QAM、Multi-RU、音声アシスタント対応(Alexa/Google) |
セキュリティ | SPIファイアウォール、アクセスコントロール、HomeShield対応 |
ゲストネット | 各バンドに1つずつ(6GHz/5GHz/2.4GHz) |
有線ポート | 10Gbps×1、10Gbps SFP+/RJ45コンボ×1、2.5Gbps×2(全Deco共通) |
USB対応 | USB 3.0ポート×1FTP/メディア/Sambaサーバー対応 |
物理ボタン | リセットボタン×1 WPSボタン×1 |
追加機能 | 再起動スケジュール、Tapo/Kasa連携、IoTデバイス分離、静的ルーティング など |
プロトコル | IPv4 / IPv6 |
寸法 | 128 × 128 × 236 mm |
パッケージ内容 | Deco BE85本体×2、LANケーブル×1、電源アダプター×2、簡単設定ガイド |
認証・安全性 | RoHS、VCCI、JATE、PSE、技適取得済み |
動作環境 | 温度:0〜40℃(動作) 湿度:10〜90%(結露なきこと) |


- 4.2倍高速なWi-Fi
- 4倍の低遅延
- 最大200台以上接続できる高容量
外観デザイン


シンプルなホワイト一色の円形デザインは洗練されています。


背面にはLANケーブルポートやUSBポート、電源があり、自宅のネット環境に合わせた接続が可能。




実際にLANケーブルと電源アダプターを差し込むとこのようになります。


製品底には、滑り止めが4箇所あるため、安定して置けます。



見栄えも良く、インテリアにもなるWi-Fiルーターです。
Deco BE85を導入して感じたメリット
自宅のインターネットは楽天ひかり1ギガ契約で、ギガマンション(最大速度1ギガに対応した物件)です。
これまで時間帯によっては低遅延の発生や、ダウンロードに少し時間がかかっていましたが、Deco BE85を導入して以下のメリットがみられました。
通信速度の改善
我が家の間取りは1LDKで、接続台数は以下です。
- PC×2
- iPad×2
- iPhone×2
- Android
- Switch×2
- TV
- 冷蔵庫
- エアコン
- プリンター
- ロボット掃除機
このうち、同時稼働は8台ほどの状態です。




インターネット計測ツールでは、以前の同メーカー「Archer BE450」と比べ通信速度が向上しました。
部屋を移動しても通信が安定する


メッシュWi-Fiの特徴として、2つのルーターが連携し一つのネットワークを構成するため、部屋のどこにいても安定した通信が可能。
マンションでは各部屋の行き来、戸建てでは2階など、Wi-Fiの死角がなくなることで通信が安定します。
これにより、そこでも高速通信が可能で、ネット閲覧や動画、ゲームなどもサクサク動作するでしょう。
Wi-Fiの安定性が非常によく、ここが中継機とは異なる部分です。
インテリアにもなるデザイン性


シンプルで縦長のデザインがインテリアとマッチします。
ホワイトなので、部屋に圧迫感を感じさせず、背景と馴染むため存在感を出さずに置くことができる点もメリットと感じます。
まるみを帯びたスタイリッシュさはおしゃれです。
セットアップが簡単
専用アプリ「Deco」をインストールすればあっという間にセットアップ完了。


LANケーブルと電源を接続し、緑ランプから青ランプ点滅になったらセットアップ開始。








あとは画面の指示に従うだけで5分ほどでWi-Fi接続が可能です。
- 事前にTP-Linkアカウントを作っておけばなおよし。
自由にSSIDとパスワードを設定できるので、万が一接続が切れたとしてもルーターの裏面を確認する手間もはぶけます。
Deco BE85のデメリットと気になる点
メッシュWi-Fiを導入するデメリットは以下です。
Wi-Fiルーターより高価
通常のWi-Fiルーターは安いもので1万円を切り、ある程度性能の良いモデルでも2万円くらいの印象を受けます。
しかし、メッシュWi-Fiは非常に高価なモノで、価格は一つ数万円からの製品が多いです。
費用がかさむ部分は、メッシュWi-Fiに切り替える際は許容しなければならないところですね。
「自宅のネット環境をより安定させたい」という人であれば選ぶ価値はありそうです。
10ギガ契約でないと機能を存分に活かせない
光回線10ギガ契約をして初めて本来のパフォーマンスを発揮し、爆速通信になりますが、残念ながらそれ以外の環境ではあまり速度に期待できません。
いまの環境に不満がなく、もっとはやい速度でネットをしたいという人であっても、住んでいる物件の問題や、契約を変えない限り意味がないでしょう。
しかしながら、全く意味がないわけでもありません。
実際に自宅の通信環境も安定し、速度も改善したので、よくネットを使う人であればおすすめです。
Deco BE85はこんな人におすすめ


最高スペックのDeco BE85は以下のような人におすすめです。
- Wi-Fi接続が安定しない
- 部屋によっては通信が途切れる
- Wi-Fiルーターを買ってから3年経つ
- Wi-Fi 7を使いたい
- 在宅ワークやオンラインゲームなどをやる
- 動画編集など重い作業をする
まとめ|通信環境が爆速になり安定するWi-Fiルーター
TP-Link Deco BE85をレビューしました。
メリット | デメリット |
- メッシュWi-Fiの安定した通信
- 通信速度が改善される
- インテリアになるデザイン性
- セットアップが簡単
- Wi-Fiルーターよりも高価
- 10ギガ契約でないと機能を活かせない部分もある
本製品でメッシュWi-Fiを初めて利用しましたが、通信速度の改善と安定がみられました。
一人暮らしや狭い部屋で導入する際は、1つ、または通常のルーターが望ましいでしょう。
部屋が広く、通信環境が悪い場合に本製品が大活躍します。