HHKBのキーボードが気になる。ただ、高級キーボードという位置づけもあり、なかなか手が出せないという方も多いはずです。
打鍵感や使用感はほかのキーボードと一線を画しており、プロフェッショナル向けとして長年支持されてきました。
無駄を削ぎ落としたデザインも相まって、道具としての完成度は非常に高い印象です。
そこで今回は、HHKBのスタンダードモデル「HHKB Professional Classic Type-S(墨)日本語配列」を実際に使ってレビューしていきます。
これまでさまざまなキーボードを使ってきましたが、HHKBは今回が初体験。結論から言うと、「価格相応」ではなく、価格を理解したうえでも使い続けたくなるキーボードでした。
本記事では、在宅ワークで日常的に使ってみて感じたメリット・デメリットを、率直な視点で紹介していきます。
HHKB Professional Classic Type-S

総合評価
メリット
- 電池不要で無駄がないミニマルなデザイン
- スコスコと軽快な打鍵感が心地よい
- 静音性にすぐれたプロフェッショナル仕様
- カスタマイズできるキーマップ変更に対応
デメリット
- USB接続専用モデルのため有線必須
- 墨カラーは無刻印に近い
- 『YOHAKU』運営者
- Webコンテンツクリエイター
- ガジェットレビューサイト
- 千葉県在住の30代
- 余白のあるシンプルな生活
HHKB Professional Classic Type-Sの特徴

HHKB Professional Classic Type-Sは、上位モデル「Type-S」と同じキー構造を採用したUSB接続専用モデルです。

電池不要で本体も軽く、コンパクトなので持ち運びもしやすいのが特徴。
接続はUSB-Cケーブル1本。挿すだけで使えるため、面倒な設定がいらないのも助かります。

キータッチは「静電容量無接点方式」。しっかり深く押し込めるのに軽く、タイピングがスッと指に馴染む感覚があり、長時間の執筆や作業でも疲れにくい。高速入力と静かさのバランスがちょうどいい印象でした。

また、ミニマルな設計は省スペースなだけでなく、ショートカット操作を前提にしたキー配列にもつながっています。

「プログラマーが理想とする配列」というコンセプトの通り、慣れるほど効率が上がるタイプのキーボードです。
実際に使ってみるとプロ仕様という言葉に納得できる仕上がりで、価格が高い理由も腑に落ちました。
製品スペック
| 製品名 | HHKB Professional Classic Type-S |
| モデル | 日本語配列(JIS)/英語配列(US) |
| カラー | 墨/白/雪 |
| キー方式 | 静電容量無接点方式 |
| キーストローク | 3.8mm |
| 押下圧 | 45g |
| キー数 | US配列:60キー JIS配列:69キー |
| カスタマイズ機能 | DIPスイッチ、キーマップ変更機能 |
| サイズ | 294(W) × 110(D) × 40(H) mm |
| 重量 | US配列:約530g / JIS配列:約540g(ケーブル除く) |
| 対応OS | Windows / macOS |
| 接続方式 | 有線(USB) |
| 付属品 | USB Type-Cケーブル |
HHKBシリーズ別 比較表
HHKB ProfessionalとStudio、HYBRIDとの主な違いをまとめました。
| HYBRID Type-S | HYBRID | Classic Type-S | Classic | Studio(PD-ID100B) | |
|---|---|---|---|---|---|
| キー方式 | 静電容量無接点方式 | 静電容量無接点方式 | 静電容量無接点方式 | 静電容量無接点方式 | メカニカルスイッチ |
| 押下圧 | 45g | 45g | 45g | 45g | 45g |
| キーストローク | 3.8mm | 4.0mm | 3.8mm | 4.0mm | 3.6mm |
| 文字印字位置 | (墨/白)左上・(雪)中央 | 左上 | 中央 | 左上 | ― |
| サイズ(mm) | 294(W)×120(D)×40(H) | 294(W)×120(D)×40(H) | 294(W)×110(D)×40(H) | 294(W)×110(D)×40(H) | W308×D132×H41 |
| 接続 | Bluetooth+USB Type-C | Bluetooth+USB Type-C | USB Type-C(有線) | USB Type-C(有線) | Bluetooth(最大4台)+USB Type-C |
| 質量 | 540g(英)/ 550g(日) | 540g(英)/ 550g(日) | 530g(英)/ 540g(日) | 530g | 840g(電池含まず) |
| 電源 | 単3×2 またはUSB給電 | 単3×2 またはUSB給電 | USB給電 | USB給電 | 単3×4、またはUSB給電 |
| 参考価格 | ¥36,850 | ¥31,900 | ¥31,900 | ¥26,950 | ¥44,000 |
Classicシリーズ以外はワイヤレス接続に対応し、中でもフラッグシップであるStudioにはメカニカルスイッチ搭載のため、キーキャップを付け替えたりカスタマイズ性にすぐれています。
軽さと手軽さを選ぶならプロフェッショナルモデルが妥当です。
HHKB Professional Classic Type-Sを使ってみた
数日ほどメインでClassic Type-Sを使って感じたメリットについて紹介していきます。
軽くてミニマルなデザイン

HHKB Professional Classic Type-Sは、約540g(US配列は約530g)と驚くほど軽量。
余計な装飾を省いたミニマルなデザインなので、バッグに入れてもかさばりにくく、持ち運びのハードルが一気に下がります。
このコンパクトさをそのまま作業効率に変えられるのが、HHKBの強み。軽いのに道具感がしっかりあり、スタンダード寄りなのに、触れるとハイエンドという立ち位置がわかります。


サイズ感はMacBook Proの内蔵キーボードに近く、上に置いて使っても違和感が少ない印象です。

ただし、付属のUSBケーブルは取り回しが悪く邪魔になりやすいため、L字タイプを選ぶのがおすすめ。
その運用だとトラックパッドは使いにくくなるので、マウス(または外付けトラックパッド)がほぼ必須になります。
外出先でも自宅でも「いつもの打鍵感」を持ち歩けるのは、地味だけど大きなメリットです。

さらに四隅の滑り止めが効いていて、タイピング中にズレにくいのも安心。両手に収まるミニマルさが、集中力まで整えてくれます。
スコスコと軽快な打鍵感が心地よい

HHKBの打鍵感は、いわゆるメカニカルのように「コトコト鳴らして押し込む」タイプとは別物。
指がスッと沈んで、スコスコ進む軽快さがあり、打っていて気持ちいいです。

キーストローク3.8mm/押下圧45gなので、強く叩かなくても反応してくれます。長文でも指が疲れにくく、テンポよく入力が続く感覚がありました。
さらに、音も角が立たずしなやか。深夜の作業や静かな部屋でも使いやすく、「気を遣いすぎずに集中できる」静音性がちょうどいいです。
好みにカスタマイズできるキーマップ変更に対応

HHKB公式サイトのキーマップ変更ツールを使えば、キー配置を自分好みにカスタマイズできます。
デフォルトで使いにくい部分があっても、よく使うキーやショートカットを最適な位置に割り当てれば、操作がスムーズになり作業効率も向上。
Windows/Macそれぞれに設定できるので、環境ごとに使い分けられるのも便利。
ツールは無料でダウンロード可能で、使い込むほど自分専用のHHKBになっていく感覚がありました。

最適な角度が見つかる3段階のチルト



HHKBは3段階のチルトに対応しており、打ちやすい角度に調整できます。
チルトなしでも十分使いやすいですが、個人的には最大まで立てて角度をつけたほうが手首がラクで、タイピングしやすく感じました。

もちろんフラット派の人もいるので、実際に触りながら「自分に合う角度」を探してみるのがおすすめです。
HHKB Professional Classic Type-Sの気になる点
使う中で感じた気になる点は以下です。
USB接続専用モデルで有線必須

ClassicはUSB-Cによる有線接続専用モデルで、Bluetoothには対応していません。
ワイヤレス環境に慣れている人にとっては、やや気になるポイントでしょう。
一方で、有線ならではの安定した接続に加え、電池不要のミニマルな設計は魅力。デスク上もすっきり保てます。
ワイヤレスに対応した上位モデルを選ぶか、軽さとシンプルさを取るか。ここは用途や作業環境に合わせて判断したいところです。
墨カラーは無刻印に近く慣れが必要

今回私が選んだのは墨(ブラック)。ただ、光の反射や角度によって刻印がかなり見えにくく、体感としてはほぼ無刻印に近いです。
真上から見ないと判別しづらい場面もあり、タッチタイピングに慣れていない人だと使いにくく感じるかもしれません。


刻印の見やすさを重視するなら、白(クリーム)や雪(ホワイト)など明るいカラーがおすすめ。光加減に左右されにくく、ぱっと見で認識できます。
一方で、墨は漆黒でデザイン性が高く、デスクに置いたときの洗練された雰囲気は抜群。
刻印の見やすさを取るか、スタイリッシュさを取るか。ここは好みが分かれるポイントです。
まとめ|HHKB Professional Classic Type-Sをレビュー
| メリット | デメリット |
- 電池不要で無駄がないミニマルなデザイン
- スコスコと軽快な打鍵感が心地よい
- 静音性にすぐれたプロフェッショナル仕様
- カスタマイズできるキーマップ変更に対応
- USB接続専用モデルのため有線必須
- 墨カラーは無刻印に近い
HHKB Professional Classic Type-Sをレビューしました。
スコスコと軽快な打鍵感と遅延のない快適な使用感が、仕事や趣味にマッチします。
また、有線接続で遅延がなく、安定した入力環境を作れます。
キーマップ変更や3段階チルトで、自分の作業スタイルに合わせて最適化できるのも強み。
一方で墨カラーは刻印が見えにくいため、見やすさ重視なら明るいカラーもおすすめです。




